株主の皆様には日頃より当社グループへのご支援を賜りまして、心よりお礼申し上げます。
さて、先日第103期(2024年4月1日~2025年3月31日)の決算の発表ならびに「中期経営計画2028」を公表いたしましたので、株主の皆様に当社グループの状況、そして今後の取組等を詳細にお伝えできればと思います。ご一読いただけますようよろしくお願い申し上げます。

株式会社ヒガシホールディングス
取締役 代表執行役社長  児島 一裕

Q12025年3月期の業績についてポイントを教えてください。

2025年3月期は、全事業領域で成長投資を実行し、グループ一丸となって事業取組を進めた結果、売上高は481億円(前年同期比18.4%増)、経常利益は29.3億円(同27.1%増)と、ともに過去最高を更新したことに加え、中期経営計画2026の経営目標数値の大半を1年前倒しで超過達成いたしました。
好調な業績を受け、期末配当は前期の36円から6円積み増し、2025年3月期の最終的な一株当たり配当金は42円(配当性向30.7%)とさせていただきます。

売上高は、大手EC向け新規大型3PLセンター(神戸西LC、川西LC)の稼働や、大手EC向け輸送業務の拡大、大手インフラ会社向け資材販売業務の拡大に加え、2024年6月に子会社化した株式会社ネオコンピタンスの新規連結などにより、目標数値を大きく上回る増収となりました。※LC:ロジスティクスセンターの略(以下同様)
また、経常利益は、上記の業容拡大に加え、大手EC向け大型3PLセンター(流山LC、鳴尾浜LC、北大阪LC)の本格稼働などが牽引し、増益となりました。

売上高・経常利益の推移

売上高 (百万円) 売上高
経常利益 (百万円) 経常利益

なお、2025年3月期の実績が、中期経営計画2026の主たる経営目標数値「売上高450億円、経常利益28億円」を1年前倒しで超過達成したことを受け、中計2026を2年で収束し、今般、新たに「中期経営計画2028」を策定いたしました。※詳細はQ2をご確認ください。
さらに、この好調な業績結果を踏まえ、2025年3月期の最終的な1株当たり配当金は前年から6円積み増しの42円とさせていただきます。
今後も当社グループでは、長期的発展の礎となる財務体質の強化と、安定配当の維持を基本としつつ、成長により獲得した利益を、連結配当性向30%以上を目安に還元する方針を掲げ、株主の皆様に評価いただけるよう、株主還元を進めてまいります。

1株当たり配当金・配当性向の推移

1株当たり配当金(円)配当性向(%)

Q2中期経営計画2028における経営方針・経営戦略について教えてください。

「プライム市場昇格へ向けたファンダメンタルズを完成させる3年」をテーマとする中期経営計画2028のもと、プライム市場昇格という新たなステージを目指し、各領域での事業成長、サステナビリティ経営の推進、経営基盤強化に取り組んでまいります。

当社グループは、2020年に長期経営ビジョン「ヒガシグループVISION 2030」を策定、「Evolution for Customers ー 全進で未来へ“シンカ” ー」のスローガンを掲げ、更なる成長加速の実現に向け、事業運営に取り組んでまいりました。
その結果、ビジョン策定時には251億円(2020年3月期)であった売上高が481億円(2025年3月期)となり、株価も約2.5倍となるなど、当社グループは大きな事業成長を遂げることができ、新たなステージであるプライム市場への昇格が視中に入ってまいりました。

これを受け、当社グループはこれからの3か年を「プライム市場昇格へ向けたファンダメンタルズを完成させる3年」とし、新たに中期経営計画2028(2026年3月期~2028年3月期)を策定いたしました。
昇格に向けて業績伸長は不可欠であり、最終年度の数量目標を「売上高550億円、経常利益35億円」と設定し、EC領域や新規M&A等の成長投資を始めとして全事業領域の成長を通じ、グループ売上高の更なる成長を目指してまいります。
また、グループガバナンス水準の高度化も昇格に向けては極めて重要と考えており、2025年4月のホールディングス体制への移行も、昇格へ向けた取組の一つです。年々拡大を進める当社グループにおいて、ホールディングスが各グループ会社を横串で深度深く管理・支援することにより、グループガバナンスの高度化を進めてまいります。
中期経営計画2028を通じ、各事業領域での事業成長やサステナビリティ経営の推進、経営基盤強化に取り組んでまいります。

(財務面における数値目標)

Q3今後の業績見通しについて教えてください。

2026年3月期の業績見通しについては、大手EC向け配送業務・庫内作業や、新規自社倉庫(小牧LC)の稼働等が寄与し、売上高は510億円、経常利益は31億円を見込んでおります。

2024年8月に大手EC向けに兵庫県川西市に開設した大型3PLセンター(川西LC)や、2025年2月に一般荷主向けに愛知県小牧市に開設した小牧LCの本格稼働に加え、前期の下半期より連結を開始した株式会社ネオコンピタンスの連結期間の通年化や、大手EC向け配送業務の拡大などにより、売上高510億円(前年同期比6%増)を見込んでおります。
利益については、幅広い事業領域での業容拡大に向けた車両・設備・人材への投資が計画されているものの、上記の業容拡大に加え、大手EC向け大型3PLセンターの物流効率向上等への取組を通じた収益力向上により、経常利益31億円(前年同期比5.6%増)を見込んでおります。

当社グループは、新たにスタートした中期経営計画2028の初年度として、グループ一丸となって全事業領域における成長戦略の遂行に努めてまいります。

Evolution for Customers 全進で未来へシンカ