「誤出荷年間5件以下」高い品質で培ってきた信頼関係、ヒガシと日本生命の50年

インタビュー対象者(※業務内容・所属部署は取材当時のものです。)
 ・NH事業部 井上 和大
 ・NH事業部  NH営業室 加藤 忠宏
昭和22年頃から続く、ヒガシ21と日本生命の取引。日本を代表する大手金融機関である顧客の高い品質要望に応えるため、ヒガシ21はたゆまぬ改善を続けてきた。この記事では、日本生命との取引を支える仕組みや思いを、現場の声と共に紹介する。

日本生命の案件を担当する専門部署

  • ヒガシ21は日本生命さんのどのような業務を担当しているのでしょうか?
    NH事業部 井上 和大

    井上

    ヒガシ21には、日本生命グループの業務を中心に活動する部署「NH事業部」があります。日本生命さんは全国に2,000を超える拠点があり、働く人もグループ全体で10万人を超えているため、物や人の移動が頻繁にあります。僕たちは社内書類や印刷物を運ぶ「社内便」、転勤があった際の「赴任引越し管理業務」、帳票類センターの運営を行う「帳票物流」、災害が起こった際の「BCP対応」などを担っています。
  • NH事業部 NH営業室 加藤 忠宏

    加藤

    日本生命さんとの取引から始まり、今では弊社の一事業になっているものもいくつかあります。グループ会社のFMサポート21が手掛ける「ビル内デリバリー(館内物流)事業」・「メール室事業」は、もともと日本生命さんの郵便室の業務を、ヒガシ21が担当したことからスタートしました。「駐車場運営事業」や全国を網羅する「産業廃棄物管理事業」なども日本生命さんのニーズに応える中で、業務が広がり全国を対象とする事業に育っていったと聞いています。
  • 井上

    物流業務にとどまらず、イベント運営にも携わっています。例えば、日本生命さんはスポーツに力を入れていて、特に野球部は強豪チームです。ヒガシ21は、試合会場へ応援道具を運ぶところから関わり始め、今ではグランド整備や15,000名以上のお客様の場内整理を任されています。

誤出荷年間5件以下を支える一人ひとりの意識

  • 物流から始まり、今では様々な業務に関わっていますね。50年以上に渡り、取引が続く理由は何だとお考えでしょうか?

    井上

    当社が受託している物流業務の品質を評価されているからだと考えています。例えば物流業界では、誤出荷誤送率(=物流作業の品質)を表す指標として、ppm(パーツパーミリオン)というものがあります。人の手を介す物流倉庫(物流作業)の限界値として一般的によく言われるのは、100ppmです。これは、100万個のうち100個の誤出荷が出るというものです。しかし、日本生命さんの帳票類を取り扱う日生物流センターでは、日々注文に応じて必要な帳票類を出荷していますが、2019年度は、61万個以上出荷して誤出荷は5件の8ppmでした。
  • 加藤

    8ppmの数字を支えるのは、日々の業務改善です。ミスがあればすぐさま全員に共有し、2度と起こさないための改善策を決めています。小さい改善まで入れたら、年間100件は超えるんじゃないでしょうか。そうした驚異的な数字を出せるのは、現場従業員一人ひとりの仕事への思いだと感じています。僕らにしたら何百もある書類の一つかもしれないけれど、お客様にとってはたった一つの重要書類。僕らが今日発送したものを、翌日のアポイントに使うかもしれません。そうした、荷物一つひとつの先にはお客様がいることを、従業員一人ひとりが意識していることが大きいと思います。「僕らがミスをして営業活動を邪魔するわけにはいかない」という強い責任を感じながら仕事をしています。
携わる一人ひとりの責任感と丁寧な仕事が、圧倒的な品質を支えている

大手金融機関を裏で支える誇りを胸に

  • 日本生命さんとの仕事を、従業員の皆さんはどのように捉えているのでしょうか?

    加藤

    みんな誇りを持っていますよ。特に、NH事業部のリーダークラスは深い思い入れがあると思います。どのお客様にも言えることですが、お客様からの信頼獲得には日々の業務を高い品質で遂行することが欠かせません。ですので、「この仕事をミスなくしっかりやり遂げるかどうかは、今後の会社の維持発展を大きく左右するんだ」くらいの意識を持っています。それは、歴代のリーダーが日本生命さんとヒガシ21の関係を語り継いできたからだと思います。
  • 井上

    我々の仕事に、物流のスキルや知識はもちろん必要です。しかし、それ以上にお客様の要望に応えたいという強い思いを持っていなかったらできません。
  • 加藤

    イソップ寓話「3人のレンガ職人」の話がありますが、それと同じです。ただ目の前の作業をこなす、というのでは無く、その仕事の使命や意義・目的などちゃんと感じる、僕らの仕事の先にお客様がいる、ということを想像しながら、目の前の仕事を一つずつ丁寧に積み上げていくことが大切だと思います。
  • 井上

    ヒガシ21は、日本生命さんの仕事をきっかけに、事業を広げていった側面があります。今後も何かあったら、「まずはヒガシに聞いてみよう」と思っていただけるようにしていきたいですし、日本生命さんとの取引で培ったノウハウや経験を、他の企業さんの物流業務にもご活用いただけるよう尽力していきます。
50年以上に渡り、取引を続けてきたヒガシ21と日本生命。その背景には、現状に甘んじずベストを尽くし続ける改善の仕組みと、大手金融機関を裏で支える物流人としての誇りがある。
ヒガシ21はこれからも、顧客の様々な困りごとや相談に応えながら、事業を広げていく。

本案件の担当事業所

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