未知なる領域を開拓する
エンジニアリング事業
— キーマン3名が語る
未来への挑戦と成長 —
インタビュー対象者(※業務内容・所属部署は取材当時のものです。)
ヒガシオフィスサービス株式会社 エンジニアリンググループ
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営業統括部長 永山 幸一郎
物流会社に14年間勤務したのち、当社入社。オフィス移転事業に従事し、2020年のヒガシオフィスサービス株式会社設立に伴い同社へ転籍、エンジニアリンググループ立ち上げに携わる。豊富な経験を活かし、現場を支えている。
座右の銘は「笑顔とエキサイト」
営業時代に先輩から受けた教えを胸に、どんな時も前向きな姿勢で仕事に向き合う。 -
マネージャー 渡邊 祐太郎
PM(建築プロジェクトマネジメント)会社に8年勤務後、内装工事職人を経て2020年にヒガシオフィスサービス株式会社へ入社。豊富な現場経験と知見を活かして実績を重ね、現在はエンジニアリング第1グループを統括。
座右の銘は「雨にも負けず」
厳しい状況でも粘り強くやり抜くことを大切にしている。 -
チーフ 菅本 惟那
イタリアンレストランでコックを務めた後、内装工事を含む現場管理会社へ転身した異色の経歴を持つ。2022年にヒガシオフィスサービス株式会社へ入社し、現在は、チーフとして複数のプロジェクトチームを担当し、スタッフの指導・育成にも力を注ぐ。
座右の銘は「細部に神は宿る」
細やかな部分まで妥協せず、丁寧な仕事を心掛けている。
ヒガシグループでオフィスサービス事業を開始したのは1980年代。長年にわたって培ったノウハウを礎に、2020年には「ヒガシオフィスサービス株式会社」を設立。同社は年間約8,000件のオフィス移転を受注し、数千名規模の大型オフィス移転から5名程度の小規模事業所、フロア内のレイアウト変更まで、お客様のニーズに合わせた最適なソリューションを提供する、オフィス移転専門会社だ。
2022年には、エンジニアリンググループを発足させ、オフィス移転に伴う設計・デザインから内装工事、原状回復までのサービスをワンストップで提供する体制を整え、さらなる成長を続けている。今回は、その歩みを知るキーマン3名に、設立当初から現在までの軌跡と、持続的な事業成長を見据えた今後の展望までを語ってもらった。
従来のオフィス移転事業に付加価値をプラス
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会社設立当時の2020年はコロナ禍で社会も大きく変化した時期でした。その最中での新たな挑戦に不安はなかったですか。
営業統括部長 永山 幸一郎 永山
先行きの見えない不安はありましたが、私たちの事業は景気に左右されにくい側面があります。景気が良ければ事業拡大に伴う移転が増えますし、厳しい状況になれば、オフィスの集約や規模縮小に伴う移転が生じます。コロナ禍では後者のケースが多くありました。また、感染対策として個室の設置やWEB会議スペースの設置など、働き方の変化に対応したオフィスづくりのニーズも増え、この時期に得られた知見は今の事業にも活きています。
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エンジニアリンググループの立ち上げはどう捉えていましたか。
永山
ペーパーレス化の推進やPC機器の小型化により、オフィス移転時の荷量は減少傾向に。このまま、移転だけを請け負うビジネスでは組織としての成長が難しくなるという危機感がありました。そこで、移転に付随する設計・デザインや内装工事など、従来は手掛けていなかった建設領域まで事業の幅を広げ、移転のワンストップサービスを提供できる体制を整えました。しかし、立ち上げ当初は私と渡邊の2人。まさにゼロからのスタートでした。何もかも手探りで、とにかく勉強の日々。そんな中、社長の角野を始め、当社の幹部全員が「エンジニアリング部門を大きくしよう」という想いを持って、最優先に取り組んでくれました。お客様や協力会社様の後押しもあり、事業を広げていくための基礎を作ることができました。 -
現在は、どのようなお客様が多いのでしょうか。
永山
エンドユーザーから直接ご依頼いただく案件と代理店様を通じた案件の大きく2種類で、現在は代理店様経由の案件が中心です。代理店様の先にはさまざまな業種や規模のお客様がいますが、私たちの主業務である内装工事や現場管理に大きな違いはありません。 -
渡邊
私が管理するエンジニアリング第1グループは、新規顧客開拓を中心に、新たな案件を生み出す、いわば「0を1にする」役割を担っています。オフィス移転を担当する営業部門とも連携しながら、エンジニアリンググループが力を発揮できる案件を社内で提案・発掘することにも力を入れているところです。
開拓の苦労、未経験からでも成長できる環境を
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未知の領域へ事業を拡大するうえで、もっとも大きな課題は何でしょうか。
菅本
一番の課題は人材育成です。エンジニアリンググループとして専門性を高めるには、知識や技術を持った人材を育てることが欠かせません。 -
渡邊
実は、私たち3人を除くメンバーのほとんどは未経験からのスタート。業界用語を一から教えていかなければならないことも多く、専門知識をつけてもらう必要があります。 -
未経験者の採用が多いことには、どんな理由があるのでしょうか。
マネージャー 渡邊 祐太郎 渡邊
当社は、物流業界の待遇水準を前提に採用活動をしているため、PM会社などで経験を積んだ人材を採用するのは容易ではありません。そのため未経験者の採用が中心になりますが、資格取得には実務経験が必要になるものも多く、人材育成には苦労しています。基本的に、私や菅本が担当する現場には未経験の方も同行してもらい、そこで実際にやり方を見て覚えてもらっています。未経験者はみんなスポンジのようにどんどん知識を吸収してくれるので、成長が早いです。 -
永山
その一方で、私たちは人柄を重視しています。例えば、ホテル業界出身の方は立ち振る舞いやホスピタリティに優れていますし、販売職の経験がある方はコミュニケーション力や提案力があります。業界は違っても、前職で培った経験や教育は大きな強みになりますし、この仕事でも十分に活かせるものだと考えています。また、定着率も良いと思います。グループ全体の年齢層が若いため、働きやすい環境なのかもしれません。 -
菅本さんも異業種からのスタートですが、教育に関わる立場として意識していることはありますか。
菅本
基本はOJTなので、現場ではなるべく寄り添いながら丁寧に伝えています。しかし、私自身も成長過程。現在は2級施工管理技士の取得に向けた勉強をしていて、教える立場であると同時に、自分自身も学び続けています。 -
永山
人材育成の一環として、代理店様へ従業員を出向させる制度もあります。菅本もその一人ですが、立場は大変でも得られるものは非常に大きいと思います。 -
チーフ 菅本 惟那 菅本
現在は、当社より規模の大きな代理店様に出向しており、従来では経験のなかった大型案件に携わることができています。職人の方などに案件の内容を質問・相談することで、エンジニアリング事業に必要な用語や法令への理解も徐々に深まり、自身が担当する案件にも活かせるようになってきました。また、内装工事だけでなく躯体工事など新たな領域も経験できるため、自分の引き出しが広がっていると実感しています。 -
永山
出向先で得た知識や経験を、当社のエンジニアリンググループへ還元してもらうのがこの制度の目的です。
乗り越えた仕事の数だけ積み重なる自信
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これまで手掛けてきた案件で印象深いものを教えてください。
菅本
カラオケ施設の入居工事です。お客様が購入したビル一棟の建築工事を、計画段階から一貫して対応しました。13フロア規模で工期は約1年。多い時には月に100人近い作業員が関わり、全員を前に朝礼を行ったときの緊張感は今でも忘れられません。工事だけでなく、作業員の休憩スペースの確保など、現場環境の整備にも気を配りました。特に苦労したのは設計側との調整です。設計側には「こういうものを創りたい」という理想がある一方で、施工面にはコストや工期といった制約もあります。双方の落としどころを探りながら、関係者全員のモチベーションを維持できるように意識しました。
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渡邊
私が印象に残っているのは、千葉県山武市で廃校を宿泊施設へ再生する地方創生プロジェクトです。当社にとって、宿泊施設を手掛けるのは初めての挑戦でしたが、お客様から信頼いただき、このプロジェクトを任せていただきました。学校を宿泊施設へ改修するにあたり、浴場やカフェなどのインフラ整備をはじめ、建築法規への対応や各種申請手続きなど、多くの課題がありました。さらに、このプロジェクトは単なる宿泊施設ではなく、地域活性化の起点となることが期待されていました。限られた予算の中でデザイン面も工夫しながらそれぞれの課題を解決していきましたね。その結果、オープン時には3,000人以上の方々に来場いただきました。地域住民の方々はもちろん、地方創生に取り組む他自治体の市長や議員の方々にも足を運んでいただき、当社の認知拡大にも繋がったと感じています。 -
永山
私は生命保険会社の移転案件ですね。本社機能を集約するため、近隣に点在していた4つの事務所を1つのビルへ統合するプロジェクトで、対象人数は約6,000人に及びました。この案件は、4社の委託会社が関わっており、私は全工程を統括する立場としてこの案件を牽引しました。それぞれ立場や環境が異なるため、「あちらを立てればこちらが立たない」という場面も少なくありませんでした。また、生命保険会社ということもあり、機密情報の取り扱いには細心の注意を払いました。定期的に会議を開き、関係者同士で認識を合わせ、4社が同じスキームで動ける体制を整えました。無事に移転を完了できたときは正直ほっとしました。
確かなブランド力を磨き、目指すは“引越し屋さんからの脱却”
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着実に業容拡大が進んでいると思いますが、今後の展望を教えてください。
永山
現在は、お客様が移転を決めてからご相談をいただく、いわば「受け身の受託」が中心です。今後は、不動産選定の段階から関わり、「この会社に相談したい」と思っていただける存在を目指しています。そのためには物件情報だけでなく、コスト削減や働きやすい環境づくりなど、移転後の価値までを見据えた提案力が必要です。ABW(※)などの知識も深めながら、業務の幅を広げていきたいです。
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渡邊
もちろん提案にはタイミングも重要です。ビルの再開発情報や顧客の事業動向など、さまざまな情報をいち早く掴み、最適なタイミングでご提案できる体制を整えていきたいです。 -
永山
情報収集については、日頃から移転案件を担当している営業部門との連携をさらに強化していきたいです。私たちが持っている移転前の工事工程や施工に関する知見を営業部門と共有することで、より説得力のある提案ができるはずです。だからこそ、将来的には、エンジニアリンググループを当社全体の営業社員教育の礎部門にしたいです。各担当者がより踏み込んだ提案ができるようになれば、現在は移転が中心となっている売上構成比も、5:5のバランスを目指せると思います。 -
渡邊
大型案件の対応力を強化するため、特定建設業許可(※)も取得予定です。空間デザインや内装工事の分野でも、当社の存在感をさらに高めていきたいです。 -
菅本
一人ひとりが専門性を高め、エンジニアリング領域のプロ集団を目指したいです。 -
永山
私たちが掲げるスローガンは「引越し屋さんからの脱却」です。この領域で確かなブランド力を築き、価格競争に左右されない強い会社づくりに貢献していきたいと考えています。
※ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)……業務内容や気分に合わせて働く時間と場所を自由に選択する働き方。
※特定建設業許可……元請けとして受注した建設工事において、下請け業者に発注する金額が合計5,000万円(建築一式工事の場合は8,000万円)以上になる場合に取得が義務付けられる建設業許可のこと。
