資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

■現状と目標・方針

(資本コストについて)
当社グループでは資本コストを意識した経営に向けて、中期経営計画2026における数量目標の1つとして「ROE8%以上」を掲げ、現在達成に向けて各取組みを進めています。

2023.3期には「ROE12.2%」となっておりますが、中期経営計画2026で「ROE8%以上」を目標設定した理由は、下記の通りです。
 
  • 中計2026で大幅な事業拡大を目指す3PL事業での初期投資費用、その他事業分野も含めた人材・車両・倉庫投資費用等、事業成長に資する大規模投資を予定しており、当期純利益に一定程度下方圧力が生じると想定するため。
  • 一方、成長投資とともに資本収益性の確保も重要と認識する中、『伊藤レポートで示されている「ROE8%以上」』『上場陸運業の中央値「ROE7.5%」』以上を確保する水準とするため。
(株価について)
当社グループでは株価を意識し、更なる事業成長や投資家向け情報開示の充実化に継続して取組んでいます。また、株主の皆様への還元方針として、長期的発展の礎となる財務体質の強化と安定配当の維持を基本としつつ、成長により獲得した利益を、連結配当性向30%以上を目安に還元する方針を掲げています。

「中期経営計画2023」初年度の2020年4月1日の株価は470円でしたが、最終年度の2023年3月31日株価の終値は954円と、この3年間で当社株価は484円上昇し、2倍超の水準となりました。2023年10月31日時点では株価1,005円/PBR1.16倍となっています。

■取組(方針)について

資本コストを意識した取組として掲げる「ROE8%以上」を含めた中期経営計画2026の進捗状況については、年度毎に決算説明補足資料にて進捗状況を開示してまいります。(中期経営計画2026の詳細はコチラからご覧ください。)

計画達成に向けた投資や資本収益性確保については経営会議等の諸会議での審議を通じて、最適な経営資源配分とするべく努めてまいります。

株主還元については、長期的発展の礎となる財務体質の強化と安定配当の維持を基本としつつ、成長により獲得した利益を、連結配当性向30%以上を目安に還元する方針を引続き堅持していくよう取組んでまいります。

またこうした取組をマーケットに発信すること、成長戦略等当社グループの理解を深めていただくことが重要と考えており、下記取組みによる情報提供を進めてまいります。

  • 四半期決算説明資料の提供
  • 個人投資家向けIRセミナーの開催
  • 機関投資家向けミーティング
  • オフィシャルサイトのコンテンツ拡充等情報提供強化の継続